入籍や結婚式の日取りを決める際、耳にすることのある「母倉日」。この日がどんな意味を持つのか気になったことはありませんか?この記事では、母倉日の正しい読み方やその意味、由来をご紹介します。

母倉日とは?

母倉日の正しい読み方

母倉日は「ぼそうにち」と読みます。

母倉日の意味と由来

母倉日は、日本の暦に古くから伝わる「選日(せんじつ)」の一つです。選日とは、吉凶を占うために用いられる特定の日を指し、大安や友引といった「六曜(ろくよう)」とは異なる考え方に基づいています。

母倉日の意味は、「母が子を慈しみ育てるように、天が人間を慈しむ日」とされています。この日に行うことは、何事も円満に進み、大きく成長すると考えられてきました。特に、人生の新しいスタートを切る出来事や、家族の絆を深めることに関して、非常に縁起が良いとされています。

母倉日が「吉日」とされる理由

母倉日が吉日とされるのは、その意味合いに由来します。「母が子を育むように、天が人間を慈しむ日」という言葉が示す通り、この日は物事が順調に進み、愛情に満ちた関係が育まれると信じられています。

特に、結婚や入籍といった夫婦となる二人の新しい生活の始まりには、この上ない吉日とされています。家族の基盤を築く上で、天からの祝福を受け、温かい家庭を築けるよう願いが込められています。

また、この日は新しい命の誕生や、事業の開始など、成長や発展を願うあらゆる出来事にも適しているとされています。

母倉日が入籍・結婚式におすすめとされる理由

「母が子を育むように」の意味合い

母倉日は「母が子を育むように、天が人間を慈しみ育む日」とされています。この言葉が示す通り、新しい命を育むような温かいエネルギーに満ちた日です。

これから新しい家庭を築くお二人にとって、この「育む」という優しい意味合いは、結婚生活の始まりにぴったりです。お互いを慈しみ、支え合いながら、共に成長していく未来を願う日にふさわしい日です。

結婚や入籍に最適な日とされる根拠

母倉日は、特に「婚礼」に関して吉日とされています。結婚や入籍、結納、顔合わせなど、お二人の新しい門出に関わるさまざまな行事に良い影響をもたらすと考えられています。

六曜の大安や友引と並び、婚礼に関する吉日として古くから親しまれてきました。母倉日を選ぶことで、より一層、お二人の幸せな未来への願いを込めることができます。

行事 母倉日の意味合い
入籍 新しい家庭の基盤を築き、愛を育む始まりの日として
結婚式 二人の誓いを天が慈しみ、見守ってくれる日として
結納・顔合わせ 両家の絆を深め、温かい関係を築くための大切な日として
プロポーズ 二人の関係が実を結び、未来へと進むための特別な日として

家族の絆を深める日としての母倉日

「母が子を育むように」という母倉日の意味は、夫婦の絆だけでなく、これから築かれる家族全体の絆にも深く関わります。お二人が新しい家族として歩み始めるこの日に、温かい家庭を築き、家族の愛情を育んでいく願いを込めることができます。

将来、お子様を授かった際にも、この母倉日の意味合いは家族の成長を見守るような温かい気持ちを与えてくれます。両家のご両親や親戚との関係も円満に育む、そんな願いを込める日としてもおすすめです。

母倉日を結婚・入籍以外にも活用できる場面

母倉日は、その名の通り「母が子を育むように」という温かい意味合いを持つ吉日です。このため、結婚や入籍だけでなく、新しい始まりや成長を願う様々な場面で良い影響をもたらすとされています。

出産や命名におすすめの母倉日

母倉日は、命の誕生や成長を祝う行事にも大変適した日です。お母さんが赤ちゃんを慈しみ育てるように、愛情深く見守られる未来を願う意味合いが込められています。

  • 出産予定日の設定
    母倉日に合わせて出産予定日を決めることは難しいですが、もし可能であれば、赤ちゃんの誕生をより縁起の良い日とすることができます。
  • お宮参り
    赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に感謝し、健やかな成長を願うお宮参りは、母倉日に行うことで家族の絆を深め、愛情に満ちたスタートを切ることができます。
  • 命名
    赤ちゃんの名前を決める「命名」は、その子の人生を左右する大切な瞬間です。母倉日に命名することで、温かい愛情に包まれ、すくすくと育つことを願うことができます。
  • 七五三
    お子さんの成長を祝う七五三も、母倉日に行うことで、家族の愛情と見守りの中で健やかに育つことを改めて願う良い機会となります。

これらの行事を通じて、お子さんやご家族にとって、より良い未来が訪れることを願う気持ちを込めることができます。

引越しや開店開業にも良いとされる母倉日

母倉日は、新しい生活のスタートや事業の開始にも、その「育む」という良い意味合いから吉日とされています。安定と繁栄を願う気持ちを込めて、母倉日を活用してみましょう。

活用場面 母倉日の意味合い
引越し 新しい住まいでの生活が、温かい愛情に包まれ、家族が安心して育っていけるような環境になることを願うことができます。安定した基盤を築くのに適した日です。
新築・リフォームの契約や着工 家が家族を育む場所であることから、母倉日に契約や着工をすることで、末永く幸せに暮らせる家となることを願うことができます。
開店・開業 事業が順調に育ち、繁栄していくことを願うのに良い日です。顧客との信頼関係を築き、長く愛されるお店や会社になるよう、良いスタートを切ることができます。
習い事や学びの開始 新しいスキルや知識を育むという意味で、習い事や勉強を始める日としても適しています。着実に成長し、実を結ぶことを期待できます。

他の吉日との組み合わせと注意点

母倉日は、それだけでもお祝い事にふさわしい吉日ですが、他の吉日と重ねることで、さらに大きな喜びや幸運を引き寄せることができると考えられています。しかし、中には避けるべきとされる日もあるため、事前に確認しておくと安心です。

天赦日や一粒万倍日との重ね方

母倉日は、新しい始まりにぴったりの吉日です。この母倉日と、他の有名な吉日を重ねることで、さらに大きな喜びや幸運を呼び込むことができると考えられています。

特に注目したいのが、年に数回しかない「天赦日(てんしゃび)」と、何かを始めるのに良いとされる「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」です。

天赦日は、日本の暦の上で最上の吉日とされ、この日に始めたことは何事も成功すると言われています。また、一粒万倍日は、「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る」という意味を持ち、小さな始まりが大きく発展するとされる日です。

母倉日と天赦日や一粒万倍日を重ねることで、入籍や結婚式、新しい事業の開始などが、より一層祝福され、将来にわたって豊かな実りをもたらすことが期待できます。これらの吉日が重なる日は、まさに「最強の開運日」として、多くの人に選ばれています。

大安や友引との関係

日本の吉日を選ぶ際に、六曜(ろくよう)もよく参考にされます。六曜には、大安(たいあん)、友引(ともびき)、先勝(せんしょう)、先負(せんぶ)、赤口(しゃっこう)、仏滅(ぶつめつ)があり、それぞれに意味合いがあります。

特に結婚式や入籍では、何事も吉とされる「大安」や、「友を引く」という意味合いから幸せのおすそ分けとして良いとされる「友引」が人気です。母倉日とこれらの六曜が重なる日は、お祝い事には特におすすめの日となります。

例えば、母倉日が大安や友引と重なれば、それはおめでたい出来事を始めるのに最高のタイミングと言えるでしょう。一方で、母倉日が仏滅と重なったとしても、母倉日自体が吉日であるため、その吉の力が仏滅の持つ意味合いを打ち消す、あるいは和らげると考えることもできます。大切なのは、お二人がどのような日を選びたいかという気持ちです。

避けるべき日「不成就日」との重なり

吉日を選ぶ際には、避けるべきとされる「不成就日(ふじょうじゅび)」についても知っておくと安心です。不成就日は、「何事も成就しない日」とされ、新しいことを始めたり、お祝い事をしたりするのには向かないと言われています。

もし母倉日と不成就日が重なってしまった場合、どのように考えたら良いのでしょうか。一般的には、吉日と凶日が重なった場合、その効果が相殺される、あるいは吉日の力が凶日の力を上回ると解釈されることが多いです。しかし、不成就日はその名の通り、特に「成就しない」という強い意味合いを持つため、気になる方もいるかもしれません。

母倉日の持つ「母が子を育むように」という温かい意味合いは、新しい門出を祝うには非常に良いものです。不成就日と重なる日を避けるかどうかは、お二人の考え方や、何を大切にしたいかによって決めるのが一番です。もし心配な場合は、他の吉日と重なる日を選ぶなど、ご自身の気持ちが晴れる日を選ぶことをおすすめします。

まとめ

母倉日は、「母が子を育むように」という温かい意味が込められた、結婚や入籍に特におすすめの吉日です。新しい家族の始まりにこの日を選ぶことは、温かい絆を育む素敵なきっかけになります。

天赦日や一粒万倍日、大安など、他の吉日と重ねることで、その吉意はさらに高まります。人生の大切な節目だからこそ、いくつかの吉日が重なる日を選んでみるのもいいでしょう。

ただし、何事も成就しないとされる不成就日と重なる場合は、その日を避けることを考えてみてください。せっかくの吉日も、不成就日と重なると、その効果が薄れると言われています。